
ロールカシメはローラーで加圧するカシメ加工の一種
ロールカシメとは、回転するローラーを利用して円筒部品の端面を変形させる加工方法の一種です。回転軸の先端に、ローラーが付いた治具を取り付け、回転させながら円筒部品の端面へ押し当てて加工します。
ロールカシメをおこなう方法は、おもに2つあります。1つはスピンカシメ機にローラー治具を取り付けて使用する方法、もう一つはローラーを備えた専用機を使用する方法です。
弘機商会では、スピンカシメ機に取り付けられるローラー治具をご用意しています。新たに専用機を設置するスペースがない、コストを抑えてロールカシメを導入したいという事業者様は、ぜひ弘機商会へご相談ください。
ロールカシメを採用する3つのメリット
ロールカシメには、円筒部品の端を内側に曲げて内部の部材を固定するという仕組みならではの特徴があります。
おもなメリットとして、①割れ・しわが起きにくいこと、②部品への負荷を抑えながらカシメられること、③ローラー治具を使用すれば既存のカシメ機を活用できることの3つが挙げられます。
ロールカシメはとくに円筒の端を美しく、高精度に仕上げる必要がある場合に採用される処理方法です。メリットを理解して正しく取り入れれば、品質の向上だけでなくコストパフォーマンスに優れた処理もできるでしょう。
ここからは、上記の3つのメリットについてそれぞれ詳しく解説します。
ポンチカシメより割れ・しわが起きにくい
ロールカシメは、一般的なプレス加工やスピンのポンチカシメと比べて、円筒部品の端面に割れやしわが発生しにくい点が大きなメリットです。
プレスカシメなどは構造上どうしても上から荷重をかけて変形させていきます。一方、ローラー治具はやや横から徐々に荷重をかけていきます。
しっかりと外側から内側に力を加えるため、円筒部品の端面を美しく仕上げられます。外観や仕上がりの安定性が求められる部品にも、ロールカシメは適しています。
部品の外膨れを抑えながらカシメられる
部品の外膨れを抑えやすい点も、ロールカシメを採用するメリットの1つです。
先ほど述べたように、ポンチカシメは上から荷重をかけていくため、荷重を受けた部分の下が外側に膨れてしまうことがあります。しかし、ロールカシメであればその膨れを最小限に抑えて変形させることができます。
とくに、カシメ後の部品を他の部品に組み付ける際に他部品との干渉に気を付けないといけない箇所がある場合や厳しい寸法公差が求められる場合など、加工による影響をできるだけ抑えたい場面に適しています。
ローラー治具を使えばカシメ機の取り替えが不要
ロールカシメを導入するために、必ずしも専用のカシメ機へ取り替える必要はありません。スピンカシメ機に対応するローラー治具を取り付ければ、既存の設備でロールカシメが可能になります。
この方法を採用すれば、新たに専用機を購入する場合と比べて設備の導入コストを抑えられます。また、設備を入れ替える必要がないため、既存設備を有効活用しながら加工方法の選択肢を増やせる点も魅力です。
設備を設置するスペースが狭い、新たに設備を設置すると作業の動線が悪くなるなどの場合にも、ローラー治具の活用がおすすめです。
ロールカシメに向いている用途・活用事例

ロールカシメは、とくに部品への負荷を抑えながら端面をキレイに仕上げたい場面で活躍します。そのため、自動車部品や精密機器部品をはじめ、円筒形状を持つさまざまな部品への活用に適しています。
また、スプレー缶のような筒状の製品など、円周に沿って端面を成形する必要がある形状とも相性がよい加工方法です。
ここからは、ロールカシメが向いている用途として、自動車部品や精密機器部品、パイプなどの円筒形状の製品について詳しく紹介します。
自動車部品や精密機器の部品
自動車部品や精密機器の部品など、加工後の形状や仕上がりの安定性が求められる部品には、ロールカシメが向いています。前述のとおり、一度に大きな力を加えて変形させる加工と比べて、ロールカシメは割れやしわを抑えながら成形することが可能です。
たとえばデータセンターで多く使用されている電子機器のコネクターや大小さまざまなベアリングの固定(圧入した後の抜け止め)など、端面を高精度に仕上げる必要がある場面では、ロールカシメの特徴が活きてきます。
また、部品にかかる負荷を抑えながら加工できるため、やわらかい素材や薄い素材の加工、劣化を防ぐ必要がある部品などの加工にも適しています。
スプレー缶など円筒形状の製品
スプレー缶のように、円形の開口部を絞り込んで塞ぎたい円筒容器にも、ロールカシメは向いている加工方法です。
開口部全体を一度に変形させるプレス型の加工では仕上がりのムラなどのリスクがありますが、ロールカシメはローラーを回転させながら押し当てるだけで、円形の開口部に沿って均一にフチを変形させられます。
開口部のフチが内側に曲がることで、フチが内部の部材に引っかかる構造を作るため、ねじや止め輪のような追加の部品を使わず部材の抜けを防ぐことも可能です。接着剤が不要のため、アクセサリーや医療機器に使用されることもあります。
ロールカシメ加工なら弘機商会にお任せください

ロールカシメは、回転するローラーを円筒部品の端面に押し当て、少しずつ変形させることで部材を加工するカシメ方法です。自動車部品や精密機器部品、スプレー缶などの製品まで、幅広い部品の加工に活用されています。
弘機商会は創業より90年以上、累計1万社以上の企業をサポートしてきた実績があるカシメメーカーです。スピンカシメ機に取り付けるだけでロールカシメ加工がおこなえるローラー治具をご用意しているため、新たに専用機を導入する必要がなく、設備投資のコストやスペースを抑えながら導入していただけます。
ロールカシメの導入をご検討の際は、ぜひ一度弘機商会へお問い合わせください。
電話:03-3732-5461(代)
FAX:03-3732-5464
メール:info@kokiriveting.com
お問い合わせフォーム
(営業時間:平日9:00~18:00)


