かしめ機でリベット加工をする前に!種類や適した組み合わせを解説

2026年7月8日

リベット かしめ機 弘機商会の製品画像

リベット加工に必要なかしめ機の基本構造

かしめ機とは、リベットという金属部品を塑性変形させて部材同士を締結させる機械です。

かしめ機は、おもに以下の3つの構成部品から成り立っています。

  • 駆動部
  • かしめ部
  • 制御部

これらの構成部品が連携して動作することで、リベットに適切な圧力を加え、安定した締結を実現できます。

駆動部は、かしめ加工に必要な力を発生させる役割を担い、動力源によって空圧や油圧、サーボ(電動)など、種類が豊富です。

かしめ部は、発生した力をリベットへ伝え、塑性変形させ部材同士を締結させる役割を担っています。

また、制御部は加圧力や加工時間、ストローク量などを管理し、加工品質の安定化を支えています。

これらの要素を適切に組み合わせることで、製品や用途に応じた高精度なリベット加工が可能になるのです。

リベットのかしめ加工に用いられるかしめ機の方式2種類

リベット加工に用いられるかしめ機の方式には、大きくプレスかしめとスピンかしめの2種類があります。どちらもリベットを変形させて部材を締結する点は共通していますが、加圧方法や用途が異なります。

どちらが優れているかではなく、製品に求める性能で選ぶことが大切です。2つのかしめ方式の違いを理解することで、製品や部位に適したかしめ機を選びやすくなるでしょう。

ここでは、それぞれのかしめ機の特徴について解説します。

プレスかしめ機:高強度固定に向く一方向の加圧方式

プレスかしめ機は、一方向に強い圧力を一気に加えることで、部材同士を締結する方法です。

ポンチとアンビル(受け治具)の間でリベットを押しつぶすため、リベットの軸全体が太くなり、部材との隙間を埋めます。隙間なく固定できるため、高い締結強度を得られ、可動しない箇所の固定に適しています。

一方で、可動性が求められる箇所には不向きです。また、一点に強い圧力を加えて加工するため、かしめる際には大きな振動と音が発生するというデメリットにも注意が必要です。

スピンかしめ機:精密部品に適した回転加圧方式

スピンかしめ機は、ポンチに角度をつけて回転させながらリベットの先端を加圧し、部材を締結する方式です。

ポンチを回転させながら圧力を加えていくことで、力を効率的に伝えて加工することが可能です。そのため、垂直に押しつぶすプレスかしめ機よりも小さな力でかしめられます。

ズレや潰れが少なく、仕上がりの外観も良くなります。また、胴膨れを抑えて部材とリベットに遊びを持たせられるため、接合後に可動性を確保することも可能です。

弘機商会では、スピンかしめ機の製作・販売をおこなっています。制御がしやすいサーボ式(電動式)・比較的コストパフォーマンスの良い空圧式など、お客様のご要望に沿ったご提案が可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。

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製品・用途別のかしめ機とリベットの組み合わせ例

かしめ機とリベットの最適な組み合わせは、製品の用途や求める性能によって異なります。

衣類などでは仕上がりの安定性や量産性、自動車部品などでは強度や耐振動性、精密機器などでは精密な圧力のコントロールが必要です。

用途に合わない組み合わせを選んでしまうと、部品の破損や強度不足、外観不良などのトラブルにつながる可能性があります。

用途にあったかしめ機とリベットを選び、品質の安定や不良品の削減、生産効率の向上を目指しましょう。

ここでは、3つの用途を取り上げ、それぞれに適した組み合わせを紹介します。

衣類・装飾部品に適したかしめ機とリベットの組み合わせ

衣類・装飾部品のかしめ加工では、接合強度と同時に仕上がりの安定性や意匠性が重視されます。

革製品やデニムの補強など、仕上がりのばらつきがそのまま製品不良につながる部位に使用されることが多いです。そのため、リベットの形状や締結位置のばらつきを抑え、安定した仕上がりにすることが大切です。

このような用途では、表裏両面に丸い頭が出る両面リベットと、安定した加圧で量産性に優れるプレスかしめ機の組み合わせが多く用いられます。

また、デザインや用途によっては、ハトメ形状のリベットを用いることで、補強とデザイン性を兼ね備えた仕上がりにすることも可能です。

自動車部品に適したかしめ機とリベットの組み合わせ

自動車部品のかしめ加工には、走行中の振動や衝撃に耐えられる高い締結強度と、長期的な信頼性が求められます。そのため、安定して精度の高いかしめが可能なスピンかしめ機が用いられるのが一般的です。

リベットの種類は、部品の要求特性や使用する材料に応じて使い分けられます。

例えば、ブレーキ部品や足回り部品など高い強度や耐久性が求められる箇所には、締結力に優れたムク(中実)リベットが使用されることが多いです。一方で、軽量化が重視される補機部品や薄板構造部品には、中空リベットや半中空リベットが用いられることがあります。

このように、自動車分野では部品ごとに要求性能が異なるため、強度・重量・加工性のバランスを考慮して適切なリベットを選ぶことが大切です。

精密機器・電子部品に適したかしめ機とリベットの組み合わせ

精密機器や電子部品のかしめ加工では、小型の部品を変形や破損なく高精度に固定しなければなりません。そのため、部品に負担をかけずに小さな力で綺麗なかしめができるスピンかしめ機が基本的に用いられます。

微小な部品の固定にはマイクロリベットとも呼ばれる極小サイズのリベットが使用され、薄板構造や軽荷重の部位には板厚や材質に応じて中空リベットなどが選ばれることもあります。

また、電子部品の加工では荷重制御と位置精度の管理がとくに重要です。サーボ式スピンかしめ機を用いれば、過剰な加圧による不良を抑えつつ、安定した品質を確保しやすくなるでしょう。

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リベット加工に必要なかしめ機は弘機商会にご相談ください

リベット加工に適したかしめ機選びは、用途や使用するリベットの種類だけでなく、求められる加工精度や生産量、さらには材料の特性など、複数の条件が複雑に関係します。そのため、最適な設備を自社だけで判断することが難しいケースもあるでしょう。

弘機商会では、こうしたお客様の課題に対応するため、サーボ式および空圧式のスピンかしめ機を製作・提供しています。加工条件に応じた機種の提案が可能であり、精度の管理や生産性向上といった課題にも対応することが可能です。

導入前のご相談から、導入後のメンテナンス、部品の交換までトータルでサポートする体制が整っている点も、弊社の強みの一つです。

リベット加工やかしめ機の選定でお困りの際は、ぜひ弘機商会までご相談ください。

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