
カシメ機の使い方を学ぶ前に知っておきたい基礎知識
カシメ機の使い方を正しく理解するためには、まずカシメ加工そのものの基本原理を知っておく必要があります。
カシメ加工とは、材料を塑性変形させることで部品同士を固定する締結方法です。加圧によってリベットの先端が押し広げられ、相手の部材を物理的に固定できるため、ネジのように緩むことがありません。
一方で、加圧が少ないと強固な固定ができず、過剰であれば割れや変形につながるリスクがあります。
カシメ機は、この塑性変形を安定して再現するための装置です。なお、カシメ機はリベッティングマシンと呼ばれることもあります。
カシメ機の正しい使い方や選び方を理解し、加工に取り入れれば、作業がスピーディーになるだけでなく、事前の設定により仕上がりのムラやミスも少なくできます。

カシメ機の使い方を種類別に解説
カシメ機には、プレスカシメ機、スピンカシメ機といった種類があります。それぞれに加工原理や適した場面が異なるため、作業内容に応じた使い分けが必要です。
たとえば、より強固な固定をする必要がある場合はプレスカシメ機、仕上がりの美しさや可動性が求められる場合はスピンカシメ機など、選定基準は多数あります。
機種ごとの使い方の違いを理解することで、加工対象に最適なカシメ機を選べるようになります。ここでは、各タイプのカシメ機について、具体的な使い方と特徴を詳しく見ていきましょう。
プレスカシメ機の使い方
プレスカシメ機は、圧力によって押しつぶすように部品を変形させ、接合をおこなう機械です。
基本的な使い方としては、まず受け治具(アンビル)に加工対象とリベットをセットします。位置決めを正確におこなった後、レバー操作やペダルの踏み込みなどによって上型を降下させ、所定の圧力で圧着します。
正しい使い方でプレスカシメ機を活用すれば、高い強度での接合が可能です。プレスカシメには力が必要ですが、カシメ機を使うことで作業者も疲れにくく、また作業者ごとの仕上がりのムラも減らしやすくなります。
スピンカシメ機の使い方
スピンカシメ機は、先端工具が高速回転しながらリベットに圧力を加える方式の装置です。
スピンカシメ機の基本的な使い方としては、まず加工対象を軸がズレないよう正確に受け治具(アンビル)にセットします。
次に、素材や使用用途に応じて回転数や加圧力を設定し、加工します。加工後は、仕上がりの滑らかさや可動部の遊びなどを確認し、機能と外観の両面から仕上がりをチェックしましょう。
スピンカシメ機はサーボ式(電動式)、空圧式、油圧式といった種類によっても使い方が微妙に異なるため、それぞれの種類に応じて、使い方を正しく理解することが大切です。
弘機商会では、高精度な制御が可能なサーボ式、またカスタマイズ性の高い空圧式のスピンカシメ機の製造販売をおこなっています。カシメ機の導入を検討されている事業者様は、弊社にご相談ください。

カシメ機の作業で失敗しないための注意点
カシメ機を使った作業における失敗は、製品の品質不良や安全性の低下に直結します。よくある失敗例は、過度な圧力による加工対象やリベットの破損、位置ズレによる不良品の発生などです。
これらの多くは、事前の準備不足や定期メンテナンスの怠り、加工後の確認不足が原因であることが多いです。カシメ機の使い方を正しく理解し、失敗を防ぐためにも、作業における注意点も確認しておきましょう。
ここでは、代表的な三つの注意点について詳しく解説します。
カシメ前の準備を徹底する
カシメ機での加工において、作業前の準備段階は非常に大切です。まずカシメ機本体の設定を確認しましょう。加工対象に対して、圧力値や加工時間などが適切かをチェックし、初回作業時や材料変更時は必ず試し打ちを実施してください。
また、リベットなどの部品が加工対象の素材や板厚に適合しているか、加工対象に触れる箇所に油分や汚れがないかのチェックも大切です。素材やサイズの不適合は接合不良の原因となり、汚れは密着性を低下させてしまいます。
基本に沿った運用で、失敗のリスクを大幅に軽減できるでしょう。
定期的なメンテナンスを実施する
カシメ機の性能を長期的に維持するには、定期的なメンテナンスが大切です。
どんなに高性能なカシメ機でも、メンテナンスを怠ったまま使い続けていると、想定通りの仕上がりにならない、作業効率が落ちるなどのトラブルにつながります。
日常的に動きに異変がないか、異音がしないかなどを確認し、定期的にベアリングなど摩耗部品の状態確認を徹底しましょう。
日々のメンテナンスは、カシメの使い方のマニュアルとして作業員間で共有しておくこともおすすめです。万が一異変があった際も迅速に部品の交換、清掃、修理などの対応に進みやすくなるでしょう。
加工後の状態を目視・測定で確認する
カシメ加工後は、仕上がりが適切かどうかを確認することも大切です。
まず目視によって、かしめ部分の形状に偏りがないか、割れや欠けが発生していないかを確認します。あわせて、ガタつきがないか、可動部であればきちんと動くかもチェックしましょう。
次に、必要に応じて寸法測定をおこない、かしめの高さや外径などが規定値内に収まっているかを確認します。
こうした目視での確認と数値測定のダブルチェックで、不良品の流出を防ぎ、安定した品質を維持しやすくなります。

弘機商会はカシメ機導入後のサポートも対応いたします
カシメ機の正しい使い方を理解することで、高精度なかしめ加工が可能になるだけでなく、カシメ機の寿命も伸ばせます。カシメ機を導入する際は、本記事で紹介した使い方や注意点もチェックしてみてください。
弘機商会は、サーボ式スピンカシメ機、空圧式スピンカシメ機の製造販売をおこなっています。お客様のご要望にあわせたカシメ機や使い方のご提案をさせていただきます。
導入後も丁寧にサポートし、万が一の不良の際も迅速に駆けつけますので、カシメ機の導入や使い方に関するお悩みは、弘機商会へお問い合わせください。
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