
リベットのかしめ不良 よくある原因
リベットのかしめ不良は、製品の品質に悪影響を与える可能性がある重要な要因です。かしめが緩くなったり、反対に可動性が低下したりすると製品の機能が低下してしまいます。また、リベットが意図しない形に潰れると美観も損なわれるため、とくに外観が重視される製品の加工の際には注意が必要です。
作業現場では、工具(ポンチ)の状態や寸法の不一致、作業手順の誤りなどにより、リベットのかしめ不良が発生するケースは少なくありません。
ここでは、リベットのかしめ不良のよくある原因について、詳しく解説していきます。リベットのかしめ不良が発生する原因を正しく理解し、予防や早期発見につなげましょう。
工具(ポンチ)の先端の摩耗や劣化による接合不良
かしめ作業において、工具(ポンチ)の先端が摩耗・劣化していると、リベットを十分に変形させられず、かしめ不良が発生します。劣化した工具(ポンチ)を使い続けると、カシメ後の形状が不均一になるだけでなく、対象製品の密着が不十分な状態に陥ります。
工具(ポンチ)は、かしめ作業を進めるうえでどうしても劣化してしまうものです。ですが、定期的な点検や交換によって、リベットのかしめ不良を防止することが可能です。通常と異なる音がする、切粉が出る、かしめ後のリベットの形状に異常が見られるなどの場合は、工具(ポンチ)の交換時期だと考えたほうが良いでしょう。
板厚や穴径(mm)の不適合で起こるかしめ不良
母材からのリベットの出代や穴径が合わない場合、適切にかしめられず、さまざまな不良が発生してしまいます。たとえば、母材からのリベットの出代が小さすぎる場合、リベットが十分に広がらず、接合強度が弱まる可能性があるでしょう。
穴径についても注意が必要です。一般的には、リベット径に対して0.1mmから0.2mm程度大きい穴を開けることが推奨されています。穴径が小さすぎるとリベットが入らず、逆に大きすぎるとかしめ部分が穴より広がらずに、接合不良を引き起こす恐れがあります。
操作方法やストロークの調整不十分によるかしめ不良
リベッターやカシメ機の操作方法が正しくない場合や、ストロークの設定が合っていない場合、かしめ不良が発生しやすくなります。たとえば、工具(ポンチ)の軸がリベットの中心からズレていたり、リベットが斜めにセットされていると、頭部が傾いたり、変形が不均一になったりといった不良が生じるでしょう。
ストロークの設定も、かしめ不良を引き起こすことがあります。リベット長さに対してストローク量が不足していると、リベットが潰れきらず接合強度が低下してしまいます。逆に、過度なストロークは製品やリベットに不要な負荷をかけ、亀裂や破損といったかしめ不良を引き起こす可能性があるでしょう。

リベットのかしめ不良の解決策
リベットのかしめ不良には、それぞれの原因に応じた適切な解決策を講じる必要があります。現場で実践できる解決方法を理解・実施すれば、不良率を大幅に低減できるでしょう。不良が減れば、再加工の手間やコストをカットでき、作業効率や生産性の向上にもつながります。
ここでは、先に述べた原因別に、リベットのかしめ不良に対する具体的な解決策を紹介します。適切なかしめ不良対策を取り入れ、接合品質の向上と作業効率の改善を目指しましょう。
摩耗した工具(ポンチ)の交換や先端の研磨
かしめ不良の原因となる摩耗した工具(ポンチ)は、適切なタイミングで交換することが大切です。工具(ポンチ)の交換時期の判断基準としては、リベットのかしめ後の形状に不均一さが見られる場合や、カシメ後に切粉が発生し始めた場合などが挙げられます。このような症状が現れ、かしめ不良の製品が出てきたら、速やかに工具を交換しましょう。
また、複数の予備の工具(ポンチ)を用意しておくことで、劣化の発見時にも迅速な対応が可能となり、生産が止まってしまう時間を最小限に抑えられます。
板厚やリベット径(mm)を調整する
リベット径に応じて、適切な穴径に調整することが大切です。たとえば、仕様やかしめの目的にもよりますがリベット径が4.0mmであれば、穴径は4.1mm~4.2mm程度と、やや大きくするのが基本です。穴径がリベット径に対して小さすぎたり、大きすぎたりしていないか確認し、適切なサイズに調整しましょう。
リベット長はカシメ後の形状を確認してください。工具(ポンチ)の形状より広がって工具の跡が付いてしまっている場合や、カシメ後の製品の締結力が足りない場合は、リベットの長さを変えてカシメをしてみると良いでしょう。
操作方法の確認や機械の設定を調整する
リベッターやカシメ機の操作方法が正しくないと、十分なかしめができずに接合不良を引き起こしてしまいます。現場でのかしめ不良の再発防止には、作業手順書の整備と作業者への教育訓練が必要です。
カシメ機は作業者のスキルを問わず均一な加工がしやすいですが、設定を誤っていると不良の発生につながります。今一度設定を見直し、リベットと対象の製品に対して適切なストローク量、加圧力などを設定しましょう。
マニュアルの作成や定期的な研修などで、操作方法を周知することも大切です。
リベットのかしめ不良を防ぐ方法
リベットのかしめ不良を未然に防ぐには、製品のカシメ後形状の確認や工具(ポンチ)の定期的な交換に加え、製品設計時の十分なカシメテストの実施、カシメ機に不具合が無いよう定期的なメンテナンスが大切です。
カシメ機の導入にあたり、作業マニュアルを整備するユーザー様も多くいらっしゃいます。作業前のチェック表や、万が一不良が発生した際の対応のマニュアル化もおすすめです。
弘機商会では、導入後のサポートも実施しております。どのような点に注意すればいいのかなどのご質問にもお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。

弘機商会はかしめ不良などの際にも迅速に対応します
リベットのかしめ不良の発生には、さまざまな要因があります。不良が発生すると原因の特定と対処に時間を取られ、生産性が落ちてしまう可能性もあるでしょう。
弘機商会は、カシメ機の販売実績が多数あり、納入後も出張修理、定期メンテナンスといった形でお客様をサポートしております。必要に応じて機械のオーバーホールやパーツの修理、部品の単品販売などの対応も可能です。
羽田空港の近くに立地しており、日本全国、さらには海外でのトラブルにも迅速に対応いたします。
カシメ機の導入をご検討中の事業者様は、創業以来90年以上、累計1万社以上のサポート実績がある弘機商会にご相談ください。
電話:03-3732-5461(代)
FAX:03-3732-5464
メール:info@kokiriveting.com
お問い合わせフォーム
(営業時間:平日9:00~18:00)


