中空リベットをカシメ機で使用する際のポイントを解説します

2026年2月20日

中空 リベット カシメ 機 中空リベットの画像

カシメ機で用いられる中空リベットの特徴とメリット

中空リベットとは、カシメ機で用いられる、軸の内部が空洞になっている部品(ピン)です。

この構造により、一般的なムクリベットと比較して少ない力で塑性変形させることが可能です。カシメ機においては、以下のようなメリットから中空リベットが用いられるシーンがあります。

  • 少ない力でかしめられる
  • 軽量化・コスト削減に役立つ
  • カシメ機の負荷を抑えやすい

中空リベットのメリットを理解することで、カシメ機やかしめ対象の製品において、どのようなリベットを選べばいいか判断しやすくなるでしょう。

ここでは、中空リベットの上記のメリットについて詳しく解説します。

少ない力でかしめられる

中空リベットの大きなメリットの一つは、より少ない加圧力でかしめ加工ができる点です。

軸の内部が空洞になっているため、塑性変形しやすくなっています。ムクリベットと比較した場合、中空タイプはより少ない力でかしめることが可能です。

作業者にとっても、大きなメリットがあります。低荷重で加工できるため、手動式のカシメ機やカシメ工具でも無理な力をかけずに対応が可能です。作業者の身体的な負担が軽減され、生産ラインにおける作業効率の向上にもつながるでしょう。

軽量化・コスト削減に役立つ

中空リベットは、製品の軽量化とコスト削減の両面で効果を発揮します。軸内部が空洞のため、同じサイズのムクリベットと比べて材料使用量が少なくなります。

一本あたりの重量差はわずかでも、大量にリベットを使用する製品では全体の軽量化に影響します。自動車部品や電子機器など、グラム単位の軽量化が求められる分野ではとくに重要な要素です。

コスト面でも優位性があります。中空リベットは使用する材料が少なく、低コストなものが多いです。量産品においては、中空リベット一個あたりのコスト差が積み重なり、大きなメリットを生み出すことが可能です。

カシメ機の負荷を抑えやすい

中空リベットを使用することで、カシメ機本体への負荷も大きく軽減できます。中空リベットは、前述のとおり少ない加圧力で加工できるため、設備にかかるストレスが小さくなるのです。

カシメ機の駆動部やポンチの摩耗を抑制でき、設備の長寿命化にもつながります。これは、メンテナンスコストの削減にも直結します。カシメ機のポンチの交換の頻度が減り、生産ラインの停止時間を最小限に抑えることが可能です。安定した稼働率を維持でき、生産計画の精度向上にもつながるでしょう。

弘機商会では、スピンカシメ機の製造販売をおこなっています。かしめ対象に応じたカスタマイズにお応えできるのはもちろん、カシメ機に必要な各種パーツもご用意しております。かしめ加工に関するご相談は、弘機商会へお問い合わせください。

中空リベットが使用される製品の具体例

中空リベットは、軽量で加工しやすい特性から、さまざまな産業分野で活用されています。以下に例を紹介します。

  • 自動車分野

軽量化が求められる車両において、総重量の削減に貢献しています。

  • 電子機器分野

繊細な電子部品を傷つけないよう、カシメ機で低荷重で加工できる中空リベットが重宝されることが多いです。

  • 文具や日用品

バインダーの綴じ金具やランドセルの金具など、軽さと適度な締結力の両立が求められる製品に中空リベットが使われています。

  • 産業用途

比較的柔らかい樹脂素材への締結では、対象を傷めにくい中空リベットが適しています。また、中空リベットはカシメ機による高速加工にも対応しやすく、量産ラインでの採用も進んでいます。

中空 リベット カシメ 機 カシメ機の画像

中空リベットをカシメ機で使用する際のポイント

中空リベットには多くのメリットがありますが、カシメ機で加工する際にはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。事前の確認を怠ると、カシメ機での加工不良や製品の品質低下につながりかねません。

中空リベットの導入を成功させるには、メリットだけでなくデメリットも事前に把握しておくことが重要です。ここでは、とくに押さえておきたい二つのポイントを解説します。

加工対象の材質や使用用途に合わせて、最適なリベットを選べるようにしていきましょう。

中空リベットの寸法や板厚を確認する

中空リベットをカシメ機で使用する前には、寸法と板厚の関係を確認することが大切です。このときの測定を誤ると、さまざまな不具合が発生する原因となります。

カシメ機で加工する際に、とくに重要なのがカシメ代の設定です。カシメ代とは、締結する対象からリベットが突き出す長さを指します。対象にもよりますが、ある程度の十分な出代がないと、かしめ後の頭部形成が不十分になる可能性があります。

逆に、板厚に対してリベットの長さが長すぎると、軸が座屈してしまったり、ポンチ跡が付いてしまったり割れや変形の原因となってしまうでしょう。

通常のリベットと比べると強度は劣る

中空リベットは、ムクリベットと比較すると締結の強度が低くなります。軸の内部が空洞であるため、せん断力や引張力に対する耐性が構造上劣るためです。

この特性を考慮せずに採用すると、製品の安全性や耐久性に問題が生じる可能性があります。とくに強い振動が加わる環境や、大きな荷重がかかる部品には適さない場合もあります。

一方で、強度が劣るからといって、中空リベットがカシメに向かないというわけではありません。軽量化やコスト削減が優先される製品に対して必要な強度を出すことができれば、カシメ機への負担も少ない中空リベットが最適なケースも多数あります。

対象の製品の使用環境を十分に検討したうえで、最適なリベットを選ぶことが大切です。

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かしめに関するお悩みは弘機商会にお任せください

本記事では、カシメ機に使用されることの多い中空リベットについて解説しました。

中空リベットは、軽量化、低コスト化、さらにカシメ機への負担軽減などのメリットがありますが、かしめ対象によっては不向きな場合もあります。

弘機商会では、お客様のご要望に最適なスピンカシメ機のカスタマイズをご提案しております。中空リベットでのかしめ加工に適したカシメ機のご提案も可能です。

導入前のテストや、導入後のメンテナンス、保守部品の単品での販売などにも対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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