カシメの機械の種類と選び方を解説!製造依頼時のポイントも紹介

2025年12月12日

カシメ 機械 弘機商会の製品画像

カシメの機械(リベッティングマシン)の種類ごとの特徴

カシメの機械は、リベット等を塑性変形させて部材を締結する機械のことで、リベッティングマシンとも呼ばれます。

主に加工原理の違いからプレスカシメ機とスピンカシメ機の2種類に分かれ、製品の用途や求められる品質に応じて使い分けられています。どちらの方式が最適かを見極めることが、高品質な製品を効率的に生産するうえでは大切です。

ここでは、カシメの機械におけるプレスカシメ機とスピンカシメ機の違いを詳しく解説します。

プレスカシメ機の特徴

プレスカシメ機は、リベットを上から垂直に押しつぶしてカシメをおこなう機械です。加工のスピードが非常に速く、量産性に優れています。また、機械の構造が比較的シンプルなため、導入コストやメンテナンス費用を抑えやすいという点も魅力です。

一方で、プレスカシメ機は素材に大きな力を加えるため、リベット周辺の部材にひずみや傷、リベットの割れが生じる可能性があります。加工時に機械の振動や音が発生しやすい傾向があるという点にも、注意が必要です。

スピンカシメ機の特徴

スピンカシメ機は、角度を付けた専用ポンチを高速回転させながらリベットに当て、少しずつ変形させて固定する機械です。効率良く小さい力でカシメができるため、仕上がりが滑らかで外観の品質が高く、母材への負担も小さい点が大きな特徴です。リベットを軸太りさせずにカシメが可能で、ハサミなど可動性が求められる製品の加工にも適しています。

また、スピンカシメ機は駆動方式によって、サーボ式(電動式)、空圧式、油圧式の3種類に分けられます。サーボ式(電動式)スピンカシメ機はサーボモーターを使用する機械で、回転や圧力を精密に制御でき、加工精度が高いです。空圧式スピンカシメ機は構造がシンプルで扱いやすく、導入コストも抑えやすい点が魅力です。油圧式スピンはパワーがあり、より高い加圧力でカシメ加工ができます。

弘機商会では、高精度な制御ができるサーボ式スピンカシメ機、導入コストが低くカスタマイズ性の高い空圧式スピンカシメ機を製造販売しています。カシメ機導入をご検討中の事業者様は、お気軽にご相談ください。

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カシメの機械(リベッティングマシン)の選び方とは

カシメの機械(リベッティングマシン)は、上記の通りプレスカシメ機、スピンカシメ機があり、さらにスピンカシメ機もサーボ式、空圧式、油圧式の3種類があるため、どれを導入すべきか判断に悩む事業者様も多いのではないでしょうか。

カシメの機械を選ぶ際は、対象となる製品の特性や機械の導入や維持にかかるコスト、作業スピードなど、複数の要素を総合的に判断することが大切です。

適切な機械を選べば、長期的に運用できる機械となり、生産効率の向上や品質の安定化を実現できるでしょう。

ここでは、それぞれの観点から具体的な機械の選び方を解説していきます。

カシメが用いられる製品

カシメの機械は、対象となる製品の特性によって使い分けが必要です。

衣料品や住宅設備などの強固な締結が求められる場合は、プレス式カシメ機が適しています。とくに、大量生産が求められる製品の加工では、スピーディーに処理を進められるプレス式カシメ機が有効です。

一方で、自動車の重要保安部品や航空機、工作機械や医療機器などの高い信頼性や精密さが求められる製品では、スピン式カシメ機が採用されるケースが多いです。これらの分野では、カシメ部分の強度や外観の品質も製品のクオリティに直結するため、均一に美しい仕上がりが得られるスピン式が選ばれやすくなります。

カシメの機械のコスト

導入コストは、カシメの機械選びにおける重要な要素です。

プレスカシメ機は、構造がシンプルで初期投資を低く抑えられるものが多く、メンテナンスコストも比較的安価です。

スピンカシメ機は、プレスカシメ機に比べて本体価格は高めですが、品質が安定しているためトータルコストを抑えやすいという特徴があります。

それだけでなく、維持にかかる費用やメンテナンスの費用、不良品の発生率、部品の交換にかかるコストなどを考慮し、総合的なコストパフォーマンスで導入する機械を選ぶようにしましょう。

カシメ作業のスピード

機械の作業スピードは生産性に直結する要素であり、カシメの機械選びにおいて慎重に検討すべきポイントです。

プレスカシメ機は一瞬でリベットを変形させて締結できるため、1回のカシメ作業が短時間で完了します。

スピンカシメ機は、工具を回転させながら徐々にリベットを変形させるため、1回のカシメ作業はプレスカシメ機に比べると長くなります。

ただし、プレスカシメ機はパワーがあるため、脆い素材、可動する部品への使用には不向きです。また、見た目の美しさを重視する場合は、スピンカシメ機のほうが適しています。

スピンカシメ機でも、スピードを早く設定できるものもあるので、製造販売業者に相談してみることもおすすめです。

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カシメの機械をご利用いただく際のポイント

カシメの機械を利用する際は、価格だけでなくさまざまなポイントを総合的に比較することが大切です。どの業者に相談するか迷っている事業者様は、以下の点も参考にしてみてください。

  • 販売実績と専門知識

自社と同じ業界・製品の納入実績が多いメーカーであれば、過去の実績に基づいた最適な提案が期待できます。
導入事例の確認や、類似案件の有無をチェックすることがおすすめです。

  • テスト加工の対応

事前に実際のワークでテスト加工できる業者だと安心です。
テストで仕上がりや加工時間を事前に確認でき、導入後の失敗を防げます。

  • サポート体制

機械導入前の相談や納入後のメンテナンス、トラブル対応の速さも重要です。
スピーディーな対応、交換部品の販売対応などがあると安心です。

  • 総合的なコスト評価

機械の価格だけでなく仕様や保証、アフターサービスなどを含めて比較しましょう。
長く安定運用できる機械が、最終的に高いコストパフォーマンスを得られます。

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カシメの機械の製造なら弘機商会にご相談ください

カシメの機械は、プレスカシメ機とスピンカシメ機があり、それぞれにパワーやスピード、適している製品などが異なります。自社の加工内容、加工対象に適した機械を選ぶことが、作業の効率化や生産性の向上などにつながるでしょう。

弘機商会では、カシメの機械のなかでもスピンカシメ機の製造販売をおこなっています。電動で制御が可能なサーボ式、コスパに優れた空圧式など、お客様の目的やお悩みに応じて最適な機械をご提案いたします。

カシメの機械に関するご相談は、以下フォームよりお問い合わせください。

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