
カシメを自動化する2つの方法
カシメ作業を自動化すべきか、またどのように自動化すべきかお悩みの事業者様は多いのではないでしょうか。
カシメ作業を自動化する方法は、カシメ装置自体を自動化したり、カシメ装置をラインに組み込んだりなど、さまざまです。いずれも生産性の向上や、品質の安定化などを目的として導入されます。自社のカシメ作業の規模や用意できる予算などを考慮して、最適な方法で自動化の導入を検討していきましょう。
以下では、カシメを自動化する二つの方法について詳しく解説します。
カシメ装置そのものを自動化する
カシメを自動化する方法の一つが、装置そのものを自動化することです。機械によっては、カシメ作業だけでなく、作業後の品質を確認できる検査機能がついたものや、作業者が危険な部分に触れずに作業できる設計のものなどがあり、作業の品質や安全性を高めることが可能です。
作業の履歴を残せる機能がついたカシメ装置を導入すれば、メンテナンスや品質管理をしやすくなったり、繰り返しの作業がスムーズになったりするというメリットもあります。
カシメ装置そのものを自動化する場合は、設置個所を確保する必要があります。スペースの確保が難しい場合は、エアーコンプレッサーが不要なサーボ式のコンパクトなカシメ装置を選ぶことも検討してみましょう。
カシメ装置を自動化ラインに組み込む
カシメ装置をラインの一部として組み込むことも、カシメの自動化の方法の一つです。カシメ作業に関する部品の位置決めや検査、搬送などの一連の流れを、ロボットやコンベアを用いた自動システムと連動させることで、作業全体の自動化が可能になります。
自動化ラインの構築の際に、センサーによる位置検知や画像処理による寸法確認を導入すれば、製品ごとの誤差を少なくすることも可能です。工程全体を総合的に管理できる仕組みを整えれば、カシメ工程に限らず、作業全体の品質保証体制の確立にも役立ちます。
自動化ラインに組み込むなら、サーボ式カシメ機のユニットタイプがおすすめです。導入をご検討中の事業者様は、サーボ式カシメ機のユニットタイプの納品実績が多数ある弘機商会へご相談ください。
カシメ作業を自動化するメリット
カシメ作業の自動化を検討しているものの、具体的にどのようなメリットがあるかわからないとお悩みの事業者様も多いでしょう。自動化を検討する際は、自動化にかかるコストに見合うメリットがあるのかをよく考えることが大切です。
カシメ作業を自動化するメリットを理解することで、自社の作業にはどのような自動化装置や設備が必要かが見えてくるでしょう。
ここでは、作業効率の向上や作業者の負担軽減など、カシメ作業を自動化する主なメリットを三つ紹介します。
生産効率が向上する
カシメ作業を自動化するメリットの一つが、生産効率が向上することです。
自動化によって一定の条件で連続の稼働が可能となるため、手作業に比べて生産スピードが向上します。位置決めや目視の検査など、人の作業では時間がかかる工程も、自動化装置なら数秒で均一な加工が可能です。人による作業と比べ、休憩や交代に関わる時間を削減できることも自動化のメリットです。
また、生産ラインを自動化すれば、複数のカシメ工程を同時に進められるため、トータルの生産能力がアップし、納期の短縮や時間あたりの製造コストの削減にもつながります。
作業者の負担が軽減する
作業者の身体的、精神的な負担が軽減される点も、カシメ作業の自動化のメリットです。
カシメは大きな加圧力を要する作業であり、とくにハンドプレスによる長時間の作業は筋肉の疲労や腱炎などの原因となります。自動化により手作業の工程を減らせば、作業者の身体的な負担が軽減され、品質確認などの別の業務に取り掛かれます。
自動化装置には、安全カバーやセンサーが備わっているものも多く、誤操作による事故のリスクも低減することが可能です。作業環境の改善や安全性の確保が進み、現場全体の労働環境が良くなるでしょう。
不良品の発生を防げる
自動制御されたカシメ装置を使えば、不良品の発生を抑制できます。手作業で発生しやすい圧力のブレや位置のズレが少なくなれば、カシメ作業の品質を安定させることが可能です。
作業の履歴を残せる装置であれば、どこで不良が起こったのかを特定しやすく、迅速に改善やメンテナンスもしやすくなります。
異常検知時のデータが蓄積されれば、工程ごとの傾向分析も可能となり、作業工程の改善にもつなげられるでしょう。再発防止策が取れるようになるため、不良品の発生率低減にも役立ちます。

カシメの自動化ならサーボ式スピンカシメ機がおすすめ
カシメの自動化を検討する際は、電動での制御が可能なサーボ式スピンカシメ機がおすすめです。弊社のサーボカシメ機は精密な制御ができることはもちろん、I/Oユニットが標準で装備されているので、外部機器からカシメ機の操作・状態管理も可能です。
加工条件の自動記録、負荷検知、合否判定システムを搭載しており、タッチパネルで直感的に操作できるため、よりスムーズな作業が可能になるでしょう。
また、サーボ式スピンカシメ機は、油圧式や空圧式のものと違い油圧ポンプやエアーコンプレッサーが不要なため、省スペースな現場にも設置可能です。動作音も静かで、排気に油が混ざることもなく、静音かつ清潔な環境での作業ができます。

カシメ機の製造は弘機商会にお任せください
カシメ作業を自動化すれば、作業効率がアップするだけでなく作業者の負担を軽減できたり、不良品の発生を防げたりとさまざまなメリットを得られます。自動化の方法も、作業内容や作業環境に応じてさまざまですので、自社に合った自動化装置の導入を検討してみてください。
弘機商会には、サーボ式スピンカシメ機の製造、販売実績が多数あります。日本国内のみならず海外でも高く評価されている弘機商会のサーボ式スピンカシメ機は、制御システム、合否判定、履歴データの保存などの機能が充実しており、カシメ作業の効率を各段に向上させることが可能です。
自動車産業、航空宇宙産業、医療産業など、高精度で大量の作業が求められる現場をサポートしてきた当社のスタッフが、作業内容に応じた自動化装置をご提案いたします。
カシメの自動化を検討している事業者様は、以下フォームよりお気軽にお問い合わせください。
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