かしめる機械にはどんな種類がある?導入のメリットや選び方を解説

2026年4月7日

かしめる機械 カシメ機の画像

かしめる機械とは?仕組みと基本原理を解説

かしめる機械は、リベットやピンなどの締結部材の先端に圧力を加えて押しつぶしたり広げたりして、部品同士を固定する装置です。

ネジ止めのように締結部材を回転させて締め付ける工程がなく、溶接のような高温の熱源も必要としません。そのため、熱に弱い素材や異なる材質同士の組み合わせにも対応しやすいです。

さらに、かしめる機械による接合は振動や衝撃で緩みにくく、長期間安定した締結力を保てます。

こうした特性から、かしめる機械は自動車部品や電子機器、家電製品など多様な製造現場で採用されています。

かしめる機械の種類と特徴・メリットを解説

かしめる機械は、加工方式によって大きくプレスカシメ機とスピンカシメ機に分類できます。加えて、スピンカシメ機は駆動源の違いにより、サーボ式・空圧式・油圧式などのバリエーションも存在します。

かしめる機械の方式が異なれば、仕上がりの品質や対応できる素材の範囲、生産効率、設備コストにも差が生じるため、導入前に各タイプの違いを正しく把握することが大切です。自社の製品の特性や生産規模に合ったかしめる機械を選ぶために、まずはそれぞれの方式の特徴を確認していきましょう。

スピンカシメ機の特徴とメリット

スピンカシメ機は、角度をつけた専用ポンチを高速回転させながらリベットやピンの先端に押し当て、少しずつ塑性変形させていく方式のカシメ機です。

一度に大きな力を加えるのではなく、回転による加圧を繰り返すため、プレス式と比べて素材への負担が小さい点が特徴です。

この方式のメリットは、仕上がりの美しさにあります。素材に対して均一に力が伝わるため、変形が偏りにくく、割れやバリの発生を抑えられるのが特長です。応力集中も起きにくいことから、接合部周辺の部品への負荷も軽減できます。

外観の品質や寸法精度が厳しく求められる自動車部品、電子機器、医療機器といった分野では、スピンカシメ機が選ばれることが多いです。

プレスカシメ機の特徴とメリット

プレスカシメ機は、一定方向から直線的に圧力を加えてリベットや部品を一気に塑性変形させる方式のカシメ機です。

かしめる機械のなかでもシンプルな構造で、動作も単純なため、設備の導入コストを抑えやすいという特長があります。加工にかかるサイクルタイムが短く、一回のストロークで加工が完了するため、大量生産に適した方式として広く採用されています。

一方で、加工時に大きな荷重が集中するため、デリケートな素材では変形や割れに注意が必要です。

かしめる機械 カシメ機の画像

かしめる機械の選び方を三つのポイントから解説

かしめる機械の導入にあたっては、カタログ上のスペックだけを見て選ぶと、実際の生産現場で想定外のトラブルに見舞われる可能性があります。加工の品質と生産性を長期にわたって安定させるには、選定段階で押さえておくべきポイントがあります。

ここでは、かしめる機械を選ぶ際にとくに重要となる三つのポイントを順に見ていきましょう。自社の生産条件に合ったかしめる機械を見極めるための判断基準として、ぜひ参考にしてみてください。

製品に適した加工方式かどうかを確認する

かしめる機械を選ぶ際、最初に確認すべきは加工方式と製品の特性が合っているかどうかです。対象の材質、板厚、形状、仕上がりの外観要求によって、適したかしめる機械の方式は異なります。

たとえば、アルミや銅など軟質金属を使った精密部品で表面にキズをつけたくない場合は、スピンカシメ機が適しているケースが多いでしょう。一方、硬度の高い材料を使った大量生産品で外観よりもタクトタイムを重視するなら、プレスカシメ機のほうが有利です。

また、接合箇所の形状が複雑な場合や、狭い空間でのかしめが必要な場合には、ポンチの形状やかしめる機械のストローク量も考慮しなければなりません。

加工方式の選択を誤ると、品質不良や工程のやり直しの増加につながるため、製品の特性を十分に確認したうえで慎重に判断することが大切です。

メンテナンス性と部品の供給体制を確認する

かしめる機械は、導入して終わりではなく、長期にわたって安定稼働させる必要があります。そのため、かしめる機械のメンテナンスのしやすさと消耗部品の供給体制は、選定の段階から必ず確認しておきたいポイントです。

ポンチやダイ(アンビル・受け治具)といった工具は加工を重ねるごとに摩耗が進み、定期的に交換する必要があります。部品の入手に時間がかかれば、その間は生産ラインが停止しかねません。

メーカーのサポート拠点が国内にあるか、故障時の対応スピードはどの程度か、代替部品の在庫は確保されているかなど、導入前に具体的な確認をしておくことが、生産性を維持するためには大切です。

弘機商会は、導入前のテストかしめから導入後のメンテナンス、部品交換、支給までトータルでサポートいたします。かしめる機械の導入を検討されている事業者様は、当社にお問い合わせください。

操作性・段取り替えのしやすさを確認する

かしめる機械の操作性は、日々の生産効率に直結する重要なポイントです。かしめる機械自体の性能が高くても、操作が複雑であればオペレーターの習熟に時間がかかり、ヒューマンエラーの原因にもなりかねません。

多品種少量生産の現場では、段取り替えの頻度が高くなるため、ポンチの交換にかかる時間と手間がそのまま稼働率に影響します。工具の着脱がワンタッチでおこなえる構造や、加工条件をデジタルで記憶・呼び出しできる機能があれば、段取り時間の大幅な短縮が期待できるでしょう。

安全面への配慮も欠かせないポイントです。挟まれ防止の形状や、両手操作によるインターロック機能など、作業者の安全を守りつつ直感的に操作できる機械を選ぶことが、安定した生産体制の構築につながります。

かしめる機械 カシメ機の画像

弘機商会はかしめる機械の製造販売をおこなっています

弘機商会は、創業80年以上の歴史を持つスピンカシメ機メーカーです。空圧式・サーボ式の2タイプを自社開発・製造しており、用途や生産規模に応じた機種選定が可能です。

ポンチや治具も職人による手仕上げでカスタマイズに対応しているため、「既製品では対応できない形状をかしめたい」といった課題にも柔軟に対応できます。

導入後の製品サポートも国内外で充実しており、初めてカシメ機を導入する企業様でも安心して相談できる体制が整っています。

かしめ加工に関する課題は、まずは以下フォームよりご相談ください。

▼お問い合わせ先
電話:03-3732-5461(代)
FAX:03-3732-5464
メール:info@kokiriveting.com
お問い合わせフォーム
(営業時間:平日9:00~18:00)