リベッターの種類別の特長や使い方を紹介!比較ポイントも解説します

2025年10月29日

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リベッター(カシメ工具)の動力による種類とは?基本的な特長と使い方を解説

リベッター(カシメ工具)は、リベットと呼ばれる金属締結具で複数の部品を強固に固定するための工具です。リベットを部品の穴に通し、リベッターでマンドレルを引き抜いて変形させることで部品同士を結合させます。

リベッターは、使用する動力の種類によって、主に以下の3種類に分類されます。

  • ハンドリベッター
  • エアリベッター
  • 電動リベッター

文字どおり、ハンドリベッターは作業者が手動で操作するタイプです。エアリベッターでは、コンプレッサーから供給される圧縮空気が使われます。電動リベッターは、バッテリーやモーターを動力源にする種類です。

それぞれの種類には適した用途や特徴があるため、目的に応じた選択が重要です。

リベッター(カシメ工具)の種類①ハンドリベッター

ハンドリベッターは、リベットの締結作業を手動で行う工具の一種です。電源や空気源が不要であり、大きさも小さく、出先などでも手軽に持ち運べる点がメリットです。片手で扱えるタイプもあり、スペースが狭い場所でも締結作業を行えます。

ほかの種類に比べて価格も安いため、コストを抑えたい場合にはおすすめできます。

ただし、ハンドリベッターでの作業は、すべて手動で行う必要があり、作業者の負担が大きい点がデメリットです。効率も落ちてしまうため、大量生産での使用を想定する場合は、適していないでしょう。

リベッター(カシメ工具)の種類②エア式リベッター

リベッターのなかには、圧縮空気を動力源に使うエアリベッターと呼ばれる種類もあります。エアリベッターもバッテリーが必要ないため、電動リベッターよりも比較的軽量であり、本体価格が抑えられる点が特徴です。

エアリベッターのメリットは、圧縮空気の力を利用することで効率よくスピーディーに締結作業できることです。大量生産や長時間の作業が必要な現場に適した種類といえます。

一方、圧縮空気を送るためのエアホースをリベッターに接続する必要があるため、ホースの扱いが手間となる可能性もあります。また、圧縮空気を送る設備(コンプレッサー)の導入に際しては、設備の設置スペースの確保にも注意が必要です。

リベッター(カシメ工具)の種類③電動式リベッター

カシメ工具には、電動式リベッターと呼ばれる種類もあります。電動式リベッターは、バッテリーや電動モーターを動力源にして動作する種類であり、効率よく作業できる点が特徴です。バッテリータイプもあり、コードレスのためストレスなく使用できるメリットがあります。

生産数が多く、作業効率の向上が求められる場合には、電動式リベッターがおすすめです。

ただし、スペアのバッテリーがない状態でバッテリーが切れると作業ができなくなる点、ほかの種類よりも本体の価格が高くなる点には注意が必要です。

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リベッティングマシン(カシメ機)のカシメ方式による特徴を解説

より大型で自動化を目指したリベッティングマシン(カシメ機)は、大量生産や高精度な作業に適した機械です。

リベッティングマシンには、リベットを変形させる方式によって、プレス式とスピン式の2種類に分類されますそれぞれの種類で仕上がりが異なるため、求められる用途・仕様によって使い分けることが必要です。

プレス式とスピン式のリベッティングマシンの特徴について、以下で詳しく解説します。リベッティングマシンの導入を検討しているものの、どの種類がよいか判断しかねているという事業者様は参考にしてみてください。

プレス式リベッティングマシン

プレス式リベッティングマシンは、加圧ヘッドをリベット上に垂直に押し付けて変形させる方式です。変形させることでリベット先端が潰れて広がり、リベットの軸部分を胴膨れさせながら強く結束できることが特徴です。

実際に、電子部品や住宅設備など、高強度が求められるシーンでもプレス式リベッティングマシンは活躍しています。

一方、プレス式は高い圧力を加えるため、締結させる部品に大きな荷重がかかります。力に弱い材料(樹脂や薄い板など)で部品を構成している場合や、カシメ後に可動する部品(蝶番やハサミなど)にはプレス式リベッティングマシンは避けたほうがよいでしょう。

スピン式リベッティングマシン

スピン式リベッティングマシンは、機械の加圧部を角度を付けて回転させながらリベットに圧力を加える方式です。プレス式よりも小さな力でリベットを変形でき、加工時の騒音や振動が少ないメリットがあります。部品にかかる荷重も小さくなるため、プレス式では難しい部品も綺麗な仕上がりで締結が可能です。

スピン式リベッティングマシンには、動力の種類に応じて空圧式・油圧式・サーボ式の3種類があります。空圧式は、装置が小型で狭いスペースに設置できるタイプです。油圧式は、より大きな荷重が必要な場合に適しています。そして、サーボ式は位置制御や荷重制御が精密に行える点が特徴です。

弘機商会では、空圧式スピンリベッティングマシン、サーボ式スピンリベッティングマシンの製造実績が多数あります。一時利用、お試し利用も可能ですので、リベッティングマシンの導入を検討されている事業者様はぜひお問い合わせください。

リベッター(カシメ機・カシメ工具)の種類ごとの選び方と比較ポイント

リベッターやリベッティングマシンの種類ごとの作業効率・コスト・活用シーンを、以下の表にまとめました。 用途や作業環境に応じて、選定の参考にしてみてください。

  作業効率 コスト  活用シーン 
ハンドリベッター
ブラインドリベッター
(カシメ工具) 
・手動操作のため作業スピードが遅い
・大量作業には不向き 
・本体価格が安く、導入しやすく維持費用もほとんど不要
・最も低コスト 
DIY、修理作業、小規模な組み立てなど 
プレス式リベッティングマシン
(カシメ機)
・一度の圧力で確実にかしめるため、スピーディー
・連続、大量作業に適する 
・スピン式より比較的安価
・DIY用の安価なハンドプレス式商品も存在 
衣料品、自動車部品、電子部品、住宅設備などの高強度な締結が求められるシーン 
スピン式リベッティングマシン
(カシメ機)
回転+圧力で騒音や振動が少なく、精度が高い
連続、大量作業に適する  
動力タイプによってコスト差が大きいが、静音性・仕上がり精度の高さで投資価値あり  ・自動車の重要保安部品や精密機器、住宅設備などの外観の品質や寸法精度が重視される製品
・クリーンな工場環境や精密な製品の組み立て 

 

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リベッターの製造は弘機商会にお任せください

リベッターにはさまざまな種類があり、対象や作業環境などに応じて適切な種類を導入する必要があります。

弘機商会では、リベッターのなかでも空圧式スピンリベッティングマシン、サーボ式スピンリベッティングマシンを取り扱っております。50年以上にわたり、日本国内のみならず世界中にリベッティングマシンを提供してきました。

知識と経験が豊富な職人が対応するため、細かな部分までカスタマイズが可能です。空圧式スピンリベッティングマシン、サーボ式スピンリベッティングマシンの製造依頼先にお悩みの事業者様は、以下フォームよりお気軽にご相談ください。

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